ウェイビジョンメンバー インタビュー vol.5~がりん
現在(この投稿の時点で残り数時間ですが)ウェイビジョンでは新メンバーを募集しています。
数回に分けて、ウェイビジョンの現在のメンバーのインタビューを掲載していきます。
最後は、ウェイビジョンの構成作家・がりん。
企画全般を考える彼の見るウェイビジョンとは?
(取材日/3月下旬)
―自己紹介とウェイビジョンで何をしているか教えてください。
がりん:がりんです。ウェイビジョンでは構成作家をやっています。
―構成作家というとどういったことをしているんですか?
がりん:ウェイビジョンのバラエティ系の企画を考えています。最近の具体的な企画をいうと寿司狼とか、それでもクマはやらかしていないの進行を考えたりとか。あと札幌オーギリングのお題と試合形式とかを考えたりをしています。
―ウェイビジョンに入ったきっかけを教えてください。
がりん:もともと北海道の生まれじゃなくて、福島県出身なんです。色々あって月形に移住して下宿生活をしてたんですけど、その時働いていた職場が前ウェイビジョンのメンバーだった寺地ユイ さんの実家で。それでたまたまユイさんを月形から札幌まで車で送ることがあって、その車内で 「お笑い好きなんですよねー」みたいな話をしたら上田さんを紹介されてって感じですね。
ー色々あってっていうのはどういうことですか?
がりん:不登校になったり、引きこもったり、めっちゃバイトしたり、また軽くひきこもったり 色々です(笑)
ーもともと構成作家をやりたかったんですか?
がりん:特に構成作家になりたい!とは思ってなかったんですけど、引きこもってた時にめちゃ くちゃお笑いは見ていたので笑いにまつわるなにかはしたいという気持ちが心のどこかではあって。上田さんと初めてガッツリ喋った時に、演者側の話というより企画の話をした記憶もあって、それもあってか企画構成的なポジションでウェイビジョンに関わるようになりましたね。あと、その頃は月形に住んでいたので、毎日稽古などに参加しなくてもいい作家的な関わりがちょ うどよかったんですよね。
ー演者側になりたいとは思いますか?
がりん:特に(笑)大喜利系のイベントでは出演者になることもありますけど、なんか今のポジ ションがとてもしっくりきているので、今の感じが一番いいのかなとおもってます。
―ウェイビジョンはどんな団体ですか?
がりん:変な団体ですよね。 ウェイビジョンという団体の中に星くずロンリネスとか、札幌オーギリングとかを内包 しているし、星くずもオーギリングも割と特殊な集合体だと思っているので、何も知らない人に 説明するのが結構大変っていう(笑)でもだからこそ面白い団体だと思いますよ。
―ウェイビジョンはどんな人に向いていると思いますか?
がりん:「なんかおもしれーことやりたいなぁ」って思ってる人ですかね。それが具体的にコレ がやりたい!でもいいですし、漠然と思っているでもいいんですけど。「おもしろい」を面白が れる人は楽しいと思いますよ。ウチの団体。
―代表・上田龍成はどんな人ですか?
がりん:他の人がどう思っているかわからないですけど、思ってるより常識人で、思ってるより繊細で、思ってるより第一印象通りの人ですよ。
―今のウェイビジョンの雰囲気をどう思いますか?
がりん:なんか出動待ちをしている感じというか。良い意味で仕事の始業前でダラダラしている 感じというか。エイヤッ!っていつでも動けるけど、まぁ、まだ良いかなみたいな感じですかね (笑)これから忙しくなると思いますし、忙しくしたいと思ってますし。
―最後に読んでくれた皆さんに一言お願いします。
がりん:ウェイビジョンは今年度もバリバリやっていきたいと思ってますので、引き続き応援して いただければ幸いです。ここまでご覧いただいてありがとうございました!
ウェイビジョンメンバー インタビュー vol.4~しまだあきひろ
現在、ウェイビジョンでは新メンバーを募集しています。
数回に分けて、ウェイビジョンの現在のメンバーのインタビューを掲載していきます。
4回目は、スタッフとしてウェイビジョンを支えるしまだあきひろ。
スタッフとして見たウェイビジョンってどんな団体?
(取材日/3月上旬)
―自己紹介をお願いします。
しまだ:しまだあきひろです。
―ウェイビジョンで何をしていますか?
しまだ:裏方全般ですかね。舞台監督が主になるんじゃないですかね。
―裏方全般というのはどういったことでしょう。
しまだ:何かしらの公演がある時に、音響照明さんとのやりとりだったり、制作さんとのやりとりとか。またそういった人たちと代表・上田龍成の双方の意見をつなげる中継的な役目をしてい
ます。
―ウェイビジョンに入ったきっかけを教えてください。
しまだ:加入したのは意外と遅くて。古くからいるメンバーのなかでは、新しい方になっちゃうんだよね。ウェイビジョンで初めて一泊旅行行った時に加入することになったので、ウェイビジョンで作家をしているがりんと同期です。
―上田さんとはもっと前から知り合いだったんですよね?
しまだ:龍成とは大学のサークルの同期。在学中にも何かするから言われて手伝ったりとかはしていて。今はもうメンバーには居ないけど寺地ユイさんと上田の作品に出演したり、声録ったりとかはしてたね。そのあと龍成から、星くずロンリネスのプレ旗あげ公演したいんだけど照明をやってくれないかって言われて。サークル内で照明班としては動いてたけど、照明を専門にはやってなくて。でもとりあえず手伝って。そこからちょっと間をおいて星くずロンリネスがまた公演をやるってなって、今度は音響のオペレーションをやってくれないかって言われて、操作は拙い部分はあるかもしれないけど教えてくれればやりますよって返事して音響をやって。小屋入り中に骨折して迷惑をかけたんだけど(笑)
―それで次にウェイビジョンに関わったのは何ですか?
しまだ:で、次に関わったのが旅行なんだよね。旅行の前日とまでは行かないけど、ものすごく近々に当時メンバーだった寺地さんから「なんか色々手伝ってくれてるし、旅行行くんだけど一緒に行かない?」って言われて。そこまでは普通のお誘いだったんだけど「あと1人で団体割きくし」って言われて(笑)逆に断りにくいなって思って。行くことにして。
―それでその旅行で加入するになったんですね。
しまだ:っていうか逆に聞きたいんだけど、拒否できなくない?旅行先の初日の夜の乾杯前に加入する雰囲気になったら(笑)これがさ、旅行の帰りがけの車中だったら断れるけど、これから泊まるんだよ?そこで(笑)もちろんそれは断る理由がないから、まぁいっかっていうのがあるけど。
―ウェイビジョンはどんな団体ですか?
しまだ:かたちのない団体かな。
―どういいうことですか?
しまだ:どこかの劇団さんだったらその劇団らしい作品だね。その劇団の色だねってなるけど、ウェイビジョンの色っていうのは白とか、その時この人たちと一緒にやりますよってなった時に色に染まる団体。でも、無色ではないんですよ。白っていうベースはあるけど、色んなかたちになる団体かなぁ。結構、団体によってはやりたいことができないっていうこともあると思うけど、ウェイビジョンは縛りの少ない団体だし、かといって所属している人が団体外でずっと活動しているわけでもないし、そういう印象かなぁ。
―ウェイビジョンはどんな人に向いていると思いますか?
しまだ:なんて言っていいかわからないけど、ウェイビジョンは変態が向いていると思うよ。人とちょっとズレてる人が合ってる気がする。
―それは何がズレているということですか?
しまだ:一般常識というか、「普通だとこうじゃん」っていうのに疑問を持てる人が向いてる気がする。
―なんでそういう人が向いていると思いますか?
しまだ:新しいもの好きな団体だからかなぁ。時間が経ったから変わる、人が入ったから変わるっていうか。変化が多い団体なので。年ごとによって何をやりたいかも変わるし。お笑いイベントに主軸を置いている年もあれば、お芝居に主軸を置いている年もあるし、音楽活動に手を出している時もあるし。変化を許容できることと、変化のポイントに気づけることが重要かな。
―代表・上田龍成はどんな人ですか?
しまだ:上田龍成は・・・寂しがり屋です。人との繋がりが無くなってしまうことに敏感だなぁっていう。人との繋がりを一番大事にしているから寂しがり屋だなぁと思います。あと、物事を突発的に決めるよ。それがダメだとは思わないけど、急に舵を切る時があるから着いてくまでに待ってはくれないかな。なんて言えばいいんだろうね(笑)人との繋がりは大事にしているけど人を振り回すこともあるよ。っていう。でも振り回した先が面白くないわけじゃない。
―今のウェイビジョンの雰囲気をどう思いますか?
しまだ:バタバタしてる訳じゃないんだけど、浮足だっているというか。ちょうど変革期だからね。でも、そういう変革期を迎えていくなかで残ってるメンバーで「また一緒に頑張っていこうぜ!」ってなっているんだなぁと思うよ。
―最後に読んでくれた皆さんに一言お願いします。
しまだ:ご覧くださってありがとうございます。私は基本的に表舞台は立たないですが、個人的に役者とか、この前初めて演出とかをしたりとかはあるんですが、ウェイビジョンとしては人が輝いているところに自分が目立たなくても手を貸せていることがすごく楽しいなって思っているので、見てくださって興味があればお声かけいただければなと思います。
ウェイビジョンメンバー インタビュー vol.3~石鉢もも子
現在、ウェイビジョンでは新メンバーを募集しています。
数回に分けて、ウェイビジョンの現在のメンバーのインタビューを掲載していきます。
3回目は、#一日いちばち に挑戦中の役者・石鉢もも子。
現メンバーで唯一の女性!そして、最年少の石鉢のウェイビジョン印象は?
(取材日/3月上旬)
―自己紹介をお願いします。
石鉢:ウェイビジョンでは役者をやったり、小道具の手伝いをしています。石鉢もも子です。
―ウェイビジョンに入ったきっかけを教えてください。
石鉢:もともとは熊谷さんの紹介でパインソーの手伝いをした時に上田さんと知り合って、そこからですね。
―熊谷さんとはどういう繋がりで?
石鉢:高校の演劇部の先輩です。
―演劇部時代、熊谷さんは部活に来たりしてましたか?
石鉢:来てました。公演を観に来てくれたり、部活の稽古の時に、お芝居の宣伝しにきたりしていてそのお芝居は結構観に行って。それで札幌のお芝居を観始めたっていうのはありますね。
―ウェイビジョンはどんな団体だと思いますか?
石鉢:なんかこの募集に向けて、ウェイビジョンはこんな団体だよ!っていう文章を考えた時に、上田さんが割と色んなことをやる団体じゃなくなってきていると思っていて、自分で何かやりたいと思ったら協力してくれる団体になっていると思います。
―石鉢さん個人としてウェイビジョンはどんな存在ですか?
石鉢:色んな人と出会えるところ。ウェイビジョンにいなかったら共演できてないだろうなっていう役者の人たちとお逢いできるのは、私にとってすげぇ嬉しい!ってなります(笑)
―今のウェイビジョンの雰囲気はどうですか?
石鉢:良いのでは。こんなこと言うと新しい人が居づらいかもしれないけど、割と関わって長いメンバーが多いので。みんなもう旅行2回くらい行ってるから仲良しなのでは(笑)アットホームな職場ですみたいな(笑)たしかに、人が抜けたり入ったりとかしているけど、なんか基本ずっとワイワイしている。上田さんを筆頭に。
―そんな代表・上田龍成はどんな人ですか?
石鉢:ウェイビジョン入って一番距離感が近くなったのが上田さんなんですけど。でも普段の印象とあんま変わらない。
―《普段の印象》っていうのはどういった印象ですか?
石鉢:親戚の面白いおじさんみたいな(笑)上田さんと初めてご飯を食べに行った時、専門学校生で周りに札幌演劇について喋れる人がいなくて。上田さんとご飯行った時にめっちゃおしゃべ
りしたのがすごい楽しくて。っていうのがまんまな気がして。
―ウェイビジョンはどんな人が向いていると思いますか?
石鉢:演劇だけじゃなくて、お笑いとかそれ以外の自分のやりたいことがある人が向いていると思います。あと、個人的に一緒にお芝居をやってくれる人がいると嬉しいですね。
―最後に読んでくれた人に一言お願いします。
石鉢:うかるかどうかは別として迷っているなら気軽に応募してみるといいと思います。ウェイビジョンは楽しい団体なので(笑)また、新メンバーが入ってから色んなことをやると思うのでそういうところをお客様には楽しんでもらえたらと思います。
ウェイビジョンメンバー インタビュー vol.2~中島麻載
現在、ウェイビジョンでは新メンバーを募集しています。
数回に分けて、ウェイビジョンの現在のメンバーのインタビューを掲載していきます。
2回目は、演劇活動だけではなく、コントや大喜利など多彩に活動する中島麻載。
普段は寡黙な男がウェイビジョンについて語る。
(取材日/3月上旬)
―自己紹介をお願いします。
中島:中島麻載です。
―ウェイビジョンでは何をしていますか?
中島:えーっと、コントをしたり大喜利をしたり役者をしたりしてます。
―ウェイビジョン入ったきっかけを教えてください。
中島:きっかけはアレだね。熊谷に「コンビ組もうぜ!」って言われて「やるか!」ってなって、コンビで活動していて、熊谷と上田が繋がってたからウェイビジョンにコンビごと入れちゃおうぜ!みたいな。
―熊谷さんとはどのようなつながりだったんですか?
中島:専門学校時代の同期ですね。
―一番仲良かったんですか?
中島:仲良しグループの1人って感じかな。
―熊谷さんとコンビを組んだ経緯は?
中島:熊谷さんがお笑いやりたいってなって空いてるのが中島しかいなかったくらいの感じだと思う。多分。
―専門学校の時、熊谷さんはウェイビジョンに所属してましたか?
中島:入ってなかったと思うけど、あんまり覚えてないなぁ。でも、2011年にはウェイビジョン名義でコンビの動画を作っているから、その前には所属してたよね。
―ウェイビジョンに加入します!みたいな明確なタイミングはありましたか?
中島:ぬるっと入った感じだと思う。入りまーす!みたいなセレモニー的なものはしてないはず。
―ウェイビジョンはどんな団体だと思いますか?
中島:普通の劇団では考えないような舞台の使い方とかを思いつく人たちの集まり。
―例えば具体的にどんなものですか?
中島:客席を舞台側にして、演者が客席に座ってイベントをしたりとか、劇場で出入り自由のイベントをしたりとか。
―24時間イベント(2012年9月)なんかもやりましたもんね。
中島:そう。朝早くから劇場前で焼きそばを焼かされた(笑)あと、楽屋と舞台をライブ中継するみたいな。
―代表・上田龍成はどんな人ですか?
中島:発想力はとてもある。けど。持久力と計画性的なものがあまり無い(笑)
―人となりとしてはどんな人だと思いますか?
中島:人となりはあんまり知らない(笑)別にそんなに仲良いわけではない(笑)どうなんでしょうね。多分、子供みたいな。
―子供というのは何歳ぐらいの子供ですか?
中島:んー、まぁ、5~6歳かなぁ(笑)なんか「ワーーーッ!!」って言いながら走っていって急にビタッって止まって「おォォ・・・」ってなってまた「ワーーーッ!!」って走ってビタッって止まって急に泣き出すみたいな。5~6歳・・・いや4~5歳かな(笑)
―なんでそう思うんですか?
中島:パッて思いついた「これ楽しい!」っていうものはすごいやるけど、後先考えないというか。その時楽しいものを一生懸命やるみたいな。
―今のウェイビジョンの雰囲気はどうですか?
中島:ウェイビジョンっていう団体として一つ大きい目標に向かうっていうよりは、各々やりたいことをやっている。団体っていう縛りはみんな意識してないんじゃないかな。
―団体ということを意識していないということをどう思いますか?
中島:別に悪いことではないと思う。逆にいいことだと思っている。縛りがあって何もできないってなってないから。良いことなのでは。で、なんかやるってなったらみんな協力するし。
―ウェイビジョンはこんな人に向いているのではないか?っていうのはありますか?
中島:とりあえず何でもいいから一芸を持っている人。一芸を持っているけど発表する場がないとか。こういうことをしたいな!って思っているけど1人だから動けないとか。っていう人は一回入ってみてもいいんじゃないかって思う。あとはまぁ・・・本当にやることないなっていう、すげぇ暇だなって人も(笑)周りを見ていると何かしら思いつくかもしれない。・・・誰でもいいってことですね。
―それでは最後に読んでくれた人に一言。
中島:多分、ウェイビジョンはそんなすぐに・・・いや、あっという間に無くなるかもしれないけど、もし無くなったらなんか舞台を使って面白いことをしてた人たちが居たなって思い出してください・・・。
―・・・ウェイビジョン解散しないですよ?(笑)
中島:(笑)ちょっとでも興味を持ったら演劇じゃない舞台の使い方をしてる人たちがいるので観に来てくれたら嬉しいですな。
ウェイビジョンメンバー インタビュー vol.1~上田龍成
現在、ウェイビジョンでは新メンバーを募集しています。
数回に分けて、ウェイビジョンの現在のメンバーのインタビューを掲載していきます。
最初はウェイビジョン代表の上田龍成。
劇作家、映像ディレクター、イベント企画と多岐にわたる活動を行う上田に新メンバー募集の真意とこれからを聞いた。
(取材日/2月下旬)
—それでは自己紹介お願いします。
上田:ウェイビジョン代表の上田龍成です。
—ウェイビジョンでは普段なにをしていますか?
上田:まずウェイビジョンが何をしている団体かというのを話した方がいいと思うんだけど、札幌で主に舞台とイベントと映像を企画運営している団体で、演劇やお笑いに関する色んなことをやっています。
—なぜ「色んなこと」という表現に?
上田:劇団じゃないし、事務所でもないし、制作会社でもないので色んなことっていう表現にしましたね。やっていることを具体的に言うと、お芝居を観たことない人でも楽しんでもらえるようなお芝居のユニット《星くずロンリネス》とか、あと《札幌オーギリング》っていう大喜利ライブとか。それ以外にもバラエティ的な映像企画や《シアターバラエティ》と呼んでいる劇場を使ったイベントごととか。
—ではそのウェイビジョンの代表ということで、上田さんは何をしている人ですか?
上田:肩書きとしては、「劇作家」であり「演出家」であり「映像ディレクター」であり「イベントプロデューサー」であり・・・。基本的にウェイビジョンは僕のやりたい事をやることから始まった団体なので、お芝居もコミカルなものが多いし、やりたい!と思った大喜利イベントも自分の好きなプロレスという要素が入っているし。もともと大好きだったバラエティを札幌の演劇をやっている人やお笑い芸人を巻き込んでやりたいと思ったからやってます。
—それでは、なんでメンバーを募集することになったんでしょうか?
上田:最初、2008年にウェブサイトでウェイビジョンとして動き始めて。で、そのあと2010年に星くずロンリネスを立ち上げたのでそこから今の形になってるかな、と。当初はウェブ動画でバラエティやネットラジオみたいなことを最初やってたんですけど。
—お芝居っていう感じじゃなかったんですね。
上田:じゃなかったね。全く。だからあのまま続けてたら今頃はYouTuberだったと本気で思っている。でも、お芝居に出会って色んな人と知り合ったりする中でさっき言ったみたいな活動を続けてきてここ数年、ようやく「俺がやりたいことばっかやる」っていうよりも例えば熊谷と中島がやっているお笑いユニットの公演のバックアップだとか、作家のがりんがやろうとしていることの手助けとか、そういうことにもようやく目が向いてきて、それもウェイビジョンのコンテンツとして出せるという形になってきてるなぁと思って。それにプラスして俺が色んなことやりまくってきて【ウェイビジョン=上田】だったものをちょっと変えてきたいと思った時に、一緒に仲間としてやっていく新たな人がいてほしいと思ったから今回募集に至ったのかな、と思っていて。単純に今までやってきてたことを継続して一緒にやるっていう人もいてほしいし、新規で新たなものを立ち上げたい!って人とか、自分こんなことできるんだけど一緒にやりません?っていうのも全然アリだと思うし。極端な例なんですけど、この間、飲みに行っている時に酔っ払ってツイッターの下書きに「劇団作りてぇな」って書いてて(笑)劇団に所属している人と飲んでてそれをスゲェいいなと思いながら見ていたんだと思うんだけど。別に今回、劇団員を募集しているわけじゃないんだけどそこまでやりたいんだと思う。
—「劇団」と「団体」はどう違うと思いますか?
上田:たとえば《星くずロンリネス》っていうお芝居のユニットや、熊谷が上京するので今後どうなるかわからないけど《霊6》っていうお笑いのユニットがあったり《札幌オーギリング》っていうのがあったり、それ以外の細かなイベントも《ウェイビジョン》という団体の中にあるっていうニュアンスで、劇団はどっちかっていうと基本的にはお芝居をやる集団で、そのために団長がいて、劇作家がいて、制作さんがいて、そして役者を抱えてるっていう。でもウェイビジョンは所属している人に構成作家的な人もいれば、お芝居の運営をする人・動かす側の人もいて、なおかつ演者側の人もいて割とウェイビジョンは色んな人が集まっているっていう。
—お芝居をやりたいよっていう集合体ではないってことですね。
上田:お芝居だけじゃないっていう感じかな。お芝居をやりたい人を弾くつもりも無いし。
—そもそもなんで「劇団作りてぇな」って思ってたんですか?
上田:もともと星くずロンリネスを始めたことは同世代の劇団が多かったんですよ。クラァク芸術堂の前身の劇団アトリエとか、劇団パーソンズとか、おかめの三角フラスコとか、劇団平成商品とか。で、その同世代の劇団がほぼみんな劇団のメンバーを中心に公演をしていて。そな中で、星くずロンリネスだけ、客演をあつめて、外部からの人をメインにしてお芝居を一本作るっていうスタイルが珍しかったの。でも今、札幌で客演を集めてやる芝居がすごく多くて、俺が目立たなくなってんなっていうのがすごくここ最近思ってる。っていうのがまず1点目。あともう1つは「この人が出るからこの劇団が好き」っていうのってあるじゃないですか。たとえば「小林エレキさんがでるからyhsをずっと見続けてます」みたいな。でも星くずロンリネスの場合は毎回出る人が違うから、この人がファンなんだけど、この人が出ないならいいかな。ってなったり。作品を作る側としても、次この人にこの役をやらせたいとか、一緒に成長していくっていうのがまずなかなか難しいというのに今更ながら気づいて。
—今更ですね(笑)
上田:10年近くやってわかった気付き(笑)もちろんメリットもあるんだよ。でも同世代が今活躍しているのを見ると劇団という単位でイチからやっていたら、もしかしたら自分自身ももっと成長してたかもなぁって。それでなんとなく劇団を作りたいっていうのは思っていて、酔っ払ってより感じたんだろうな。でも今回の募集で、もしかしたら星くずロンリネスが「劇団星くずロンリネス」になってる可能性も大いにありえると思ってるよ。
—ウェイビジョンを作ったきっかけはなんですか?
上田:中学の同級生とラジオごっこをしてたんですよ、MDに録音して。で、高校になってからもそんなようなことを続けていて、MDだったのが携帯のムービーとかWEBカメラになったりとか徐々に動画になっていき、その頃にはネットも普及していてそういうものを発信する場もあって。じゃあなんかやろうと思って。当時、テキストサイトが流行っていてそれに影響を受けて、そういうテキストサイトというかウェブサイトを作りたいと思って。
—それがいつくらいですか?
上田:浪人生時代。ウェイビジョンとして立ち上げるのは大学に入ってからかな。だからもともとウェブサイトなんですよ。ウェイビジョンって。で、星くずロンリネスとしてお芝居をやるってなった時に、俺がウェイビジョンの人間だからウェイビジョン主催って書いてたんですよ。
—どうやってお芝居に出会ったんですか?
上田:中学の時から一緒にラジオとかをやっていた友達が専門学校でお芝居を始めて、それを観たりそいつから話を聞いたりしていて。あともともと放送作家になりたくて、でも札幌ではどうすればいいかわからなくて。で、親からは大学行けって言われてたから大学に進学してお笑いサークルに入ろうかと思ったりもしたけど、やめて。あ、それじゃ演劇だと思って。もともと興味もあったし。で、大学のサークルに入って、そこからって感じかな。
—サークルに入った時にはもうウェイビジョンはやっていたということですね。
上田:そう。・・・目立ちたがり屋なんでしょうねぇ。
—今、ウェイビジョンは団体としてどんな雰囲気ですか?
上田:なんか昔に比べたらちゃんとしだしたよね。
—ちゃんとっていうのはどういうことですか?
上田:いや、なんか定期的にミーティングとかするし、ちゃんと集まれる場所があるとか。今のメンバーはお芝居とお笑いに寄った人が多くて、舞台に関わる人が多い。なんとなくベクトルもしっかりしてると思っていて。個人個人は本当に別々の行動をしているんですよ。でも、なんか向いている方向は一緒だなぁと思っていて。今の俺の年齢的なことも考えると上の世代とも下の世代とも仲良くしやすい時期だと思うんですよ、札幌の演劇とかお笑いとか。だからすごい良い時期だと思ってます。あと、結構俺がポンコツなところがあるので、周りが支えてくれてます。俺は舵切る時にはめちゃくちゃ舵切るけど、普段は割と優柔不断だったり考えがまとまらなかったりするのでみんなの意見を聞いてるなぁっていう感じはすごいする。
—「俺、最近周りの意見聞くなぁ」っていうことですね(笑)
上田:そのかわりにたまに舵ぶん回して迷惑かけちゃうこともあるけど(笑)
—ウェイビジョンに向いてる人ってどんな人だと思いますか?
上田:メンバーにほしいものは自主性なんですよ。のちのちでもいいから。なんか脚本書きたいです!とか。なんならウェイビジョン内で俺以外の人が劇団を持っていてもいいと思ってるし。もしくはガッツリ支えてくれる人。っていうか、何か一芸もっている人かな。別にそれはダンスができます、お笑いやってます、落語できます、映像、デザイン、イラストみたいな表現に関わることだけじゃなくても良くて。例えば《マメにWEBを更新をすることができる》とか。全然そういうのでいいと思っていて。例えば、今後のことで個人的に思っていることでいうと《子供と接すること得意です》とか。ちょうど俺らの世代は結婚出産がまた増えてきてて、それが演劇界隈にもってなると観る側も演る側も演劇から離れるのはもったいないわけですよ。そうなった時に必要になる存在じゃないですか。一緒に子供も巻き込んだイベントなのか託児なのかわからないけど、そしてそういう経験を伝えるという表現も絶対あるし。で、そういうことができる人間がうちの団体にはいないので。みたいな。
—なんでもいいから一芸がある人が向いてるよ、と。
上田:でもそれがなくてもうちの団体で活動していく中で、何かは見えてくると思うし。役目というか役割というか。団体に入るってそういうことだよね。
—代表・上田龍成はどんな人ですか?
上田:自己紹介でよく言うのは「他人と違うこと」をいいと思っている人間で、他人と同じことをしても勝てないことってたくさんあると思っていて。同世代が長編の演劇やって評価され始めた時に、俺が勝ち目あることってなんだろうって思って短編演劇をやったし、さっきの劇団の話もそうだし、オーギリングも然り。俺は他人と違うことがしたいっていう人です。
—最後に読んでくれた人に一言。
上田:時間がかかっても発想次第でやりたいことがやれる場になるんじゃないかなぁと思っているので。一緒にやりたいなぁとお互いに思える人が募集してほしいなぁ。逆にどんな関わり方でも活動できるっちゃできるので、例えば今仕事がめちゃくちゃ忙しいけど、WEBなら更新できるよ、とか。全然可能性はあると思うし。あと、大事なことなんですけど、熊谷嶺が抜けるから募集というわけでは無いんです!(笑)今、このインタビューを録っている段階で男子からの募集がすごく少なくて、もしかしてそれを思ってるのでは?と。断じて、熊谷の穴は俺が埋める!みたいな人を募集してるわけではないので!(笑)気楽に応募してください。ぶっちゃけ、次いつ募集をかけるかなんて分からないです。ウェイビジョンとして10年近く活動して知らない人に声をかけるっていうのは初めてなので。逆にお互いが納得した上じゃないと意味がないので、こっちの話を聞いて辞退しても構わないし。なのでちょっとでも興味ある人は参加してみてほしいなぁと思います。